検討項目
位置 |
検討する部分 |
種別 |
訂正案, コメント |
P.20 L.4 |
〔第2段落〕 |
X |
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- 「補題1*gが補題1*fを包含する」について
- 補題1*gが補題1*fの意味を含むということです。(補題1*fは「補題」ですので,本当は他の補題の成立と関係なく単体として成立しますが,それはそれとして)「補題1*gが成立する→補題1*fが成立する」という判りやすい構造があるということです。
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この点は,補題1*gの文面で,例えば集合Sを(任意の)1要素からなる集合とすると内容的に補題1*fと同一であることから理解できると思います。(補題1*gの文面で,集合Sが単一の要素からなる集合であってはいけないとは書いてありません)。
- なお,準順序には(それが完備性を満たしていなければ)一般にxRyとyRxがいずれも成立しないような異なる要素{x, y}が少なくとも1組は含まれます。それをSとおけば,空集合ではないSも必ず得られることになります。よって(完備性を満たしていない準順序の場合には),補題1*fは空集合でないSを使うかたちでも,補題1*gの中に対応づけられることになります。
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本ページの概要とお願い:
- 本ホームページは,Amartya Sen先生の『集合的選択と社会的厚生』(日本語版, 勁草書房)の
特定の記述項目について,読む上でのポイントを考えるものです。
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[2013年5月31日 初版をアップ]
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